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ゲイ映画のもつステレオタイプを意識した上でそれを乗り超えたいと心から思っていました。そして最終的にはエンターテイメント性が高く楽しいものをつくりたかったのです。編集を通して、できるだけ話を「リアル」にすることにこだわりました。また、典型的なカミングアウトやヌードに焦点を当てたゲイキャラクターにならないような物語にしようと思いました。私自身そういったステレオタイプな映画も楽しんできましたし、そういう映画は観客から一定のよい反応があることが保障されていますが、それではゲイ作品のジャンルを超えて多くの観客に楽しんでもらうことができません。この作品も、ゲイインディーズ映画に対する色んな思いこみのせいで、何度も上映の機会を奪われてきました。
小さな農場の町でゲイとして育った私の現実逃避は映画とパフォーマンスでした。大人になり、小さな映画館でマネージャー兼映写技師の職を得た私は映画に取り付かれ、映画学校へ進むことにしました。映画の力はとても強くそして多様です。私はいつも写真や映画の持つ、人の気持ちを動かし、一体化し、そして挑発する力に魅了されてきました。映画のストーリーや映像、登場人物は時も国も超えた存在で、我々が何者であるかを教えてくれる存在なのです。
私にとって最も重要な目標は、エンターテインメント性が高くユニークな話をつくることです。映画制作や他の媒体でも達人たちは、実にたくみに観客の心にストーリーや映像を焼き付けているように見えます。私もそんな鮮烈な印象を与えたいと思っています。特にこの『シェイクスピアと僕の夢』での目標は、普段ゲイ映画をみない人たちにこの映画を観て、楽しんでもらうことです。新たな観点から物事を見ることが、この作品の話のように自分とは異なる人たちへ近づく小さな一歩につながるかもしれません。もちろん、一番大切なことはこの映画に関わったすべての人たちが誇りを持てるような面白くエンターテイメント性の高い作品をつくることです。
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